音楽理論は「何」を「どこまで」学習すればいいのか

作曲上達の為に避けて通れないのが「音楽理論」です。

その「音楽理論」という難しい響きに腰が引けてしまう人も多いはず。

それでは作曲初心者が音楽理論を学ぶにあたり、何をどのあたりまで習得すべきなのでしょうか?

ポピュラー音楽における「理論」

必要となる理論は「コード」と「スケール」

ひとえに「音楽理論」と言っても、その範囲は幅広いものです。

西洋音楽における「音」という概念、拍子や音符の長さなどによる「リズム」の概念、それに「音程」「音階」などなど、挙げ出すと相当な数になってしまいます。

ポピュラー音楽において必要となる音楽理論の知識は、ずばり「コード」と「スケール」の知識です。

「コードの知識」とは文字通り「コードをどのように作りどのようにつなげるか」を整理したものです。

スケールの知識とは「音階の並び方やつなげ方」に関する知識です。

また、ポップスやロックの作曲におけるスケールの知識は、主にコードの知識を補うために活用されます

下記のページでは、ボーカルのある曲の作曲のために必要となる音楽理論の学習項目とその順番を詳しく解説しています。

参考 作曲するための音楽理論学習見取り図 ※何をどの順番で学べばいいか作曲カウンセリング
詳細についてはそちらをご覧いただきたいのですが、下記の通り簡単にご説明します。

学習すべき音楽理論とその内容

メジャースケールとダイアトニックコード

まず私たちが作ろうとしている音楽は「ドレミファソラシド」の音階の上に成り立つものです。

そのため、まずその「ドレミファソラシドの音階」=「メジャースケール」についての知識を深めます。

その上で、次にメジャースケールを活用したコードのグループである「ダイアトニックコード」について学びます。

ここでは「ダイアトニックコードをどのように使ってコードをつなげていくか」、また「それをどのようにアレンジしていくか」という点について学習していきます。

ダイアトニックコードに無いコードの使い方

その次に「ダイアトニックコードに無いコード」をどのように導入して、どのように扱っていけばいいか、について学びます。

この「ダイアトニックコードに無いコード」は「ノンダイアトニックコード」などと呼ばれます。

これらを理論的な裏付けを持って使用できるか否かが、ワンランク上の作曲を可能にする分かれ目となります。

この部分の学習項目はそれなりのボリュームとなるためため前述の「メジャースケールの知識」「ダイアトニックコードの知識」を活用しながらじっくりと理解していくことがポイントです。

コードの響きを豊かにする知識

ここまでにご説明したものは「コードのつなぎ方に関する知識」となりますが、それと同時に「コードそのものの響きを豊かにするための概念」についても学習が必要です。

これがいわゆる「セブンスコード」や「テンションコード」「分数コード」と呼ばれるようなコードの概念です。

これらを取得することで、曲が持つ響きをリッチなものにすることができます

ここまでの音楽理論を習得することで、一般的な作曲作業のための知識を一通りマスターすることができたことになります。

より高度な知識

その上で、さらにこれに収まらない知識を学習し、よりハイレベルな曲作りができるようになることを目指します。

具体的には、「転調」のテクニック高度なノンダイアトニックコードの使用方法などがそれにあたります。

転調を学習するにあたっては「調」という概念について理解を深めることが欠かせません。

そのような意味から、冒頭でお伝えしていた「スケールの知識」をここでも活用していきます。

リズムについても少し学ぶ

番外編として、コードとスケールの知識以外に「リズム」についても少し学んでおくと、作れる曲の幅がより広がっていきます。

一般的な音楽理論におけるリズムの知識は形式的で細かいものですが、ポピュラー音楽におけるそれは主に曲調を決定付けるものです。

それらは、例えば「4拍子」「3拍子」や、「8分音符」「16分音符」などの組み合わせによって出来上がる曲のリズムやテンポを意味します。

その種類を把握することで、様々なリズムを持った曲が作れるようになり、それが結果として「いろいろなタイプの曲が作れる」という技術につながっていきます。

リズムについては「こんな種類のリズムがある」という程度の知識さえあれば十分です。

まとめ

ここまで「音楽理論として何をどこまで学習すればいいか?」という点についてご説明してきました。

ポップスやロックの作曲に必要となる音楽理論は、いわゆるクラシックを前提とした「音楽教育的な理論」とはまた違うものです。

そのような実用性の低い理論の学習に時間を使うのはあまり効率的ではないです。

数ある音楽理論の中でも、ご説明した通り「コード」と「スケール」に関する理論に的を絞り、実際の作曲や曲分析の作業と並行しながら、実用的な知識を習得するよう学習を進めてみてください。