作曲は独学で覚えるべきか?誰かに習って覚えるべきか?

作曲を始めるにあたり、それを「独学でやるべきか」または「誰かに習うべきか」と悩んでしまうもの。

こちらでは、どちらがより効率的・効果的なのかを考えてみます。

「作曲をしたい」という欲求

お勧めなのは「少し独学」

作曲は独学によって覚えるべきか、または誰かに習って覚えるべきか。

自分で教室をやっていながらこれを言うのは矛盾してますが(笑)、お勧めなのは「独学の期間を少し挟む」というやり方です。

結果的に、この答えは「少しは独学でやった方がいい」ということになります。

ここでの「独学でやる」というレベルもまた人によってまちまちなところ。

この定義は「自分だけの力でネットや本で調べたりしながら、試行錯誤しつつ実際にちょっと作曲に取り組んでみる」ということを指します。

なぜ「少し独学でやるべき」なのか

ここで、「習えるなら最初から習った方がいいんじゃないの?」という疑問がわきます。

独学でやってみたほうがいいとお勧めしているのは「それが作曲の意欲を測るものさしになる」という理由からです。

「作曲」は、いわゆるアーティスト的な活動としてクリエイティブな感じがするので、何かを表現したいみなさんはそれに憧れてしまうもの。

今はまたSNSがあるので、例えばツイッターとかでDTMの画面を映しながら「新曲作ってます~」とか誰かにやられると、「なんだかカッコイイなあ」「自分もやってみたいなあ」となりがちです。

でも、いざ蓋を開けてみたら実際作曲をやるのにそこまで適性が無かったり、その「やってみたい」が単なる一過性のものだった、ということがよくあります。

好きなら勝手に独学で始める

結局、音楽が本当に好きで作曲を本当にやりたいと思っていれば、その人は誰かに習わずとも独学でやり始めます。

楽器の弾き方を覚えたり、DTMを覚えたり、その気になれば自分一人の力でそれなりにやれてしまうものです。

その上で、適性が無いなどで「なんだか大変だ」「思ったよりも楽しくない」と感じれば作業はそれ以上続かないはずです。

反面で「大変だけど面白い」とか「上手くいかないけど、なんとかこれを上手くやれるようになりたい」と思えば、その人は作曲の欲求がしっかりある、となります。

作曲を習うのはその時点からでいいのです。

独学の程度と習う事の効果

やれるところまでやればいい

既に述べた「独学」のレベルについてより細かく考えると、「それをどこまで一人でやるべきか」というのは人それぞれだと思います。

現に私の場合は、16歳で作曲を始めて24歳くらいまで「誰かに教わる」ということを全く経験せずにいました。

約8年くらいですね。長いな(笑)。

でも、世の中には結果的に誰にも作曲を教わることなくプロになっているアーティストも沢山いますし、歴史に名前を残していながら「独学だった」と言われている作曲家も居ます。

だから、「やれるものならやれるところまで一人でやってみる」という感覚で進めていけばいいのだと思います。

そのうえで、レベルが伸び悩んだり、あるいはもっと初期の段階で「やっぱり早めに基礎を身に付けるべきだ」と思えばそこが習い始めのタイミングです。

独学が長くても学ぶことはある

私も24歳の時点で作曲に伸び悩みがあり、そこで他人から教わることを選びました。

8年間独学でやっていたのでその時点で結構な数の曲を作っていたのですが、それでもかなり勉強になりました。

正確には、独学でなんとなく感覚的にわかっていたことが理論的・方法論的に、正確に体系づけられたという感じですね。

そして、そこで得た知識は今でも自分の中に根付いていますし、今の作曲活動の土台になっています。

人から習う事は近道になる

これは自分の経験からですが、やっぱり「習う」ということは近道になると思っています。

一人の力でなんとなく作曲をやるのは気ままで、かつスリリングなものですが、やっぱり長い作曲活動においてはそれなりに弊害にもなります。

作業に確信が持てずに完全なる個人の経験値のみでそれをやり続けるのはどこか遠回りですし、能率的も良くないです。

ただ、それをいわゆる「芸術家」的に、感性爆発で「俺は俺の道を突き進むぜ」という心意気で貫き通すのもひとつの姿。

このあたりは何が良いとか悪いとか本来は言えないものですね。音楽もまた娯楽の一つなので。

作曲教室の先生としては、上記の「少しの独学」を経過したあとはやっぱりどこかで作曲を習って基礎固めをした方が間違いがない、というかそれのやり方が一番上達につながりやすいと考えています。

芸術肌な人ではないパターンですね(笑)。これは「きっちりしたい人」向けの考え方です。

まとめ

作曲の「独学」と「習う事」について考えてみましたが、今作曲に少しでも興味があるのなら前述のとおりまず独学で取り組んでみることをお勧めします。

そしてその後に「習う」というところにつなげて、「独学で体感したことを、習うことで体系づける」という流れに持っていければ理想的です。

一度ひとりでやる期間を挟むと、その後に習ったときに「あ~そうやればよかったんだ」となるものです。

なんとなく感じていたことが体系的に整理されて「そういう意味があったんだ」と納得できるわけです。

まずは純粋に「作曲をやってみたい」という気持ちだけを持って、気ままに楽しく取り組んでみて下さい。