作曲初心者がいきなり「しっかりした曲」を作ろうとすることについて

「あこがれのアーティストのように素敵な曲を作ってみたい…」という思いから作曲を始めるみなさんは、初心者の時点でいきなりそんな「しっかりした曲」を作ろうとしがちです。

でもそこにちょっとした危険性がある…、ということをこちらでは考えてみます。

初心者はみんな上手くいかないもの

何ごとにおいても同じ

何ごとにおいてもそうですが、初心者がプロのように物事を素晴らしくこなすのは不可能です。

これは数あるスポーツや、身近なところでは料理や運転などに置き換えるとすぐに理解できます。

そして、作曲においてもこれは同じ

ちょっと切ないのですが、初心者の時点でいきなり「みんなが感動するような完璧な作品」を作るのはやっぱり無理です。

芸術系はなぜかやれそうな気がする

上記の反面で、なぜか芸術系の活動においては「やれそうな気がする」と思ってしまいがちなのも事実。

みんな、やる前からなんとなく「私にはできるんじゃないか?」と思ってしまいがちなんですよね(笑)。

これは「美術」や「音楽」など、学生時代に少なからずそれに触れてきたということがあるからなのかもしれないですが、そう考える人は案外多いです。

例えば「絵」などでも、上手い人の絵を見て「ちょっと練習すればこれくらい描けるようになるんじゃない?」と考えてしまいがちです。

楽器や歌などもそうです。

なので、作曲についても「ちょっとコツを掴めばすぐに良い曲が作れるようになる」と考えてしまうパターンはよくあります。

できないのは当然

それでも、やっぱり初心者の段階では「プロのようにバリバリ曲を作ってそれが結構良い曲で」ということは…ほとんど無いです。

そもそも作曲に慣れていないのでそれをスムーズに進めることが出来ないですし、基礎知識と実績がないのでやることは「なんとなく」というスタイルになります。

結果的に曲はすんなり出来上がらないですし、出来たとしても「こんな程度の曲なの?」というくらいにありがちだったりシンプルだったりします。

でも初心者なので、これは当然なのです。

初心者の心構え

過度な望みは「失望」を生む

上記で、「しっかりした曲」をいきなり作ろうとすることが「危険」だとお伝えしたのは、「それが失望につながってしまう」という理由からです。

「さあやるぞー!」「自分には出来るぞー!良い曲書くぞー!」と意気込んで作業に取り掛かかったのに、思っていた以上に作曲は難しくて、出来上がる曲もイマイチとなれば、なんだか切ない気持ちになってしまいますよね。

だから、最初から必要以上に高みを目指してしまうと、多くの人はそれが出来ない自分の現状に失望してしまいます。

結果的に「作曲は楽しくない」と結論付けてしまい、やるのをやめてしまうのです。

正しい心構えで段階を踏んでいけば「良い曲」は作れるようになっていくのに…と思うとこれはちょっと悲しいですね。

クリエイティブな活動をしている、と考える

では初心者の段階ではどのような心構えを持って作曲に取り組んでいけばいいか、というと、それは純粋に「曲作りを楽しむ」ということに尽きます。

名曲を作る、という野望ももちろん良いのですが、やっぱり初めはメロディやコードをゼロから生み出してそれをつなげて一曲にしていく過程を楽しむべきです。

上手くいかなかったり、また出来上がる曲はシンプルかもしれないですが、それはまぎれもないあなたのオリジナル作品なのです。

やっていることはとてもクリエイティブな活動…。

そう考えれば、なんだかやる気が出てきませんか?

みんな最初はそんなものなので、自分の能力に失望することもないのです。

自分の作った曲にもっと自信を持って良いし、そこから二曲目、三曲目と続けて作っていくうちにどんどん曲は良くなっていきます

楽な気持ちで、楽しくやることが大事

初心者の時点では、このような心構えを持つことが思いのほか大切です。

それは「過度な期待を持つのはやめなさい」と言っているのではなくて、「もっと楽な気持ちで作曲に取り組みましょう」というようなことを意味しています。

もちろん自分のセンスに期待を持つのは大切で、それが制作の原動力になります。

でも、必要以上の望みは自分を無駄に苦しめてしまうだけなので、初心者の段階ではもっと自分を評価する方に重きを置いた方が良いと私は考えています。

まとめ

ここまで、「作曲初心者がいきなりしっかりした曲を作ろうとすること」について考えてみました。

作曲に慣れないうちは、メロディやコードを作るその場の行為と、出来上がる小さな曲の一部に誇りを持ちながら取り組んでいくと楽しめるはずです。

完成するのは「しっかりした曲」ではなく「いまいちな曲」かもしれませんが、あなただけの作品をぜひ大切に扱ってあげて下さい。