どのように作曲を上達させていくのが一番確実で効率が良い?

作曲上達の為に気になるのは、そのために実践すべき内容やその手順です。

こちらでは、効率的な作曲上達のためのステップについて考えていきます。

「簡単なものから始める」ということ

「作曲」は「作曲」で上手くなる

これはいろいろなところでお伝えしていることですが、まず根本的な考え方として「作曲を上達させたかったら作曲をやるしかない」ということを理解してください。

これを書くと、「そもそもその『作曲』が出来ないからそのやり方や上達の方法聞いてるんだけど…???」となってしまいそうですね(笑)。

上記のアドバイスには理由があります。

これは何事においてもそうですが、物事を上達させるには実際にそれをやるしか方法がありません

この点についてはよく言われていることで、「自転車に乗らずして自転車に乗れるようにはならない」とか、その手のお話です。

実際にやってみることで感覚がつかめるようになりますし、力の入れどころとかコツとかそのようなものも体感的にわかるのです。

学生が社会に出て実際に仕事をすることで「働くとは?」の本当の意味がわかる、というのに似てますね(笑)。

だから、作曲においても同じように「作曲」というものをこなすことが上達に向けた基本的な行為となります。

まずは簡単なものから

そこで、恐らく先の反論が入りますが、これは「いきなり大変なことをやろうとしすぎない」という心掛けで対処できます。

多くの人は、まだ何も出来ていない時点でいきなり高いレベルを求めようとします。

有名アーティストのカッコイイ曲を聴いて「自分もあんな感じの曲を作るぞ!」と張り切って作業に取り掛かるものです。

でも、恐らく初心者の段階ではそんな壮大な曲は作る事ができず、無理してそれに取り組むことで「うわー作曲ってわけわかんない!」となるのです。

作曲の目的は単純で良い

例えば英語の学習において、初心者の場合にはまず単語から覚えて短い文を作って~、とそのトレーニングを始めるように作曲もまた同じです。

まずは簡単な構成を持った短い曲を作ってみよう、とやるのが初心者の段階においてあるべき姿。

いきなり壮大な曲を作ろうとすると、自分の無力さを思い知って切ない気分になるだけです(笑)。

まずは童謡のような、シンプルな曲を作っていくところから始めます。

かく言う私も高校一年で作曲を始めた時、最初の数曲は学校の先生をネタにした童謡的な曲を作りました。

なんとなくこれを仲間に聴かせて、笑って欲しかったんですね。

なにも歴史に残る名曲を作ろうとしていたわけではありません。

最初はそんな単純な目的でいいのです。

「作曲」と「知識」と「実例」

少し自分で作曲をやってみる

お伝えしているとおり、作曲上達に向けた最初の手順は「作曲」です。

私のお勧めは「最初のうちは思いのままに少しだけ作曲をやってみる」というやり方で、まずは難しい知識を入れず自分なりに作曲をやってみることをお勧めします。

ここで、本当に全く何も出来ないという人は作曲の超初心者的な知識を少しだけ習得すると、作業に取り掛かりやすくなるはずです。

初歩の初歩、とも言えるような「まずは〇〇から始めて~」というような知識のことを指します。

「理論」と「方法論」を少しだけ入れる

前述の「少し独学で作曲をやってみる」というアイディアは他の記事でもお伝えしていることですが、これにより「作曲というもの」が体感的に少しだけわかります。

その上で、次にやるべきことは「早い段階で音楽理論と方法論を少し学ぶ」ということ。

ここで言う「音楽理論」とは、平たく言えば「コード理論」のことです。

それはなにも大それたものではなく、初心者の作曲で使える入門的な知識のことを指します。

より具体的に言えば、最初に作っている「童謡的な曲」を、理論的な裏付けを持って作れるようにするための知識であると言えます。

そして、それとあわせて習得すべきなのが既に述べた「方法論」です。

これは「曲をどのように展開させまとめていくか」という手法を整理したもの。

この「方法論」もこの初期の時点で少しだけ知識として入れます。

同じく「童謡的な曲」を方法論的観点から作れるようにするのが目的です。

これら「理論」「方法論」の知識は、「行き当たりばったりの作業」からの脱却につながります。

確かな裏付けを持って、正確に、早く曲が作れるようになるのです。

とても大切な「曲分析」

ここまで、「少しだけ作曲をやる」→「音楽理論と方法論を少しだけ学ぶ」という手順で進んできました。

この段階でもう一つやるべきことは「曲分析」です。

これはヒット曲や自分の好きな曲などを作曲的な目線から聴くことを指します。

そして「そこにどのような手法やアイディアが盛り込まれているか?」ということを確認し、考える作業です。

この「曲分析」についてもいくつかの場所でお伝えしていますが、これをやることで「曲とはどのようなものか?」がわかります。

より具体的には、既に少しだけ学んでいる「理論」「方法論」を実例として確認することで、その効果や「リスナーとして聴いた感じ」がわかるわけです。

身を持ってその知識を理解することで、だんだんとそれを実際の作曲で使えるようになっていきます。

言わば、学んだ「理論」や「方法論」をしっかりと自分の中に根付かせるような感じですね。

これは、作る曲の品質向上や作業スピードの向上など、そういったことに確実につながります。

「曲分析」のポイントは、これも作曲と同じく「いきなり大それた分析をしようとしない」ということ。

まずは簡単な曲で構わないので、できる範囲で分析を進めてください。

そして既に述べた「学んだことの実例を確認する」という姿勢を持つことが大切です。

すべてを少しずつ確実に行い上達させる

全方位的な実施

ここまで「作曲の実施」「理論・方法論の学習」「曲分析の実施」の三点をご紹介してきました。

これら三つはこれ以降直列的につなげていくのではなく、それぞれを並列で進めていくやり方が望ましいです。

同時進行で「作曲」と「理論・方法論の学習」と「分析」を進めていくということです。

例えばある一つの短い曲を作ったとして、その後に新たな理論を学ぶとします。

そうすると、次なる作曲では学んだ理論をそこに導入することができます。

他にも、例えば分析をしていて、現在持っている理論的知識では理解できないコードの構成を目にしたとします。

そこからそれを理論的な学習につなげることができる、ということです。

「同時進行」というより「全方位的に」という表現の方が正しいかもしれないですね(笑)。

「作曲の実施」「理論・方法論の学習」「曲分析の実施」を全方位的に実施して、それぞれの理解をまんべんなく徐々に深めていってください

加えて、ここに「音楽を幅広く沢山聴く」という行為が入るとより理想的です。

まとめ

ここまで作曲上達のための効率的で確実なステップについて考えてみました。

すべての取り組みは「曲作り」というところにつながって、結果的に出来上がる曲が良い曲になったり、作業スピードが上がったりすることがその成果となります。

こうして書いてみると、やっぱり「理論だけを必死に学ぶ」とか、「ひたすら曲を作る」というだけではダメだということがわかります。

上達に必要な要素を、広く、少しずつ確実に実施して、全体的な土台を固めながらレベルアップさせていくことが重要です。

同時にいろいろなことをやるのは手間だと感じるかもしれませんが、基礎がしっかり身について結果的にそれが一番近道になります。

「無駄なく作曲を上達させていきたい」という人は是非参考にしてみて下さい。